堺市中区の傷害事件 現行犯逮捕されたらどうなるの・・・
- 2023年2月2日
- 暴力事件
堺市中区の傷害事件を参考に、現行犯逮捕されたらどうなるのかについて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。
参考事件
無職のAさんは、堺市中区のマンションで一人暮らしをしていますが、数カ月前から、同じマンションに住んでいる住民と、生活騒音を巡ってトラブルになっています。
そんなある日、トラブルになっている住民とマンションのエントランスで偶然出会ってしまい、その場で口論になってしまいました。
そして口論の末、取っ組み合いの喧嘩にまで発展してしまい、Aさんは、相手の顔面を手拳で複数回殴打しました。
喧嘩相手の住民は顔面から出血をともなう傷害を負っており、その後、Aさんは通報で駆け付けた大阪府中堺警察署の警察官に、傷害罪で現行犯逮捕されてしまいました。
(実際に起こった事件を参考にしたフィクションです。)
傷害罪
傷害罪とは、刑法第204条に規定されている法律です。
刑法第204条
人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
傷害罪は、相手に怪我をさせる意思がなかったが、結果的に暴行をはたらいた相手が怪我をしてしまった暴行罪の結果的加重犯としての傷害罪と、そもそも相手に怪我をさせる意思をもって、無形的な方法によって何らかの行為に及んだ場合の傷害罪の2通りが考えられます。
傷害罪で逮捕されると・・・
Aさんのように、傷害罪で警察官に現行犯逮捕されると、まずは、管轄の警察署に連行されて、取調べを受けるでしょう。
警察署に連行されることを法律用語で「引致」といい、現行犯逮捕された場合は、基本的に逮捕現場を管轄する警察署に引致されます。
そして警察署に到着すると、まず取調室に入れられて、持ち物検査を受けた後に取調べが開始されます。
持ち物検査では、所持品だけでなく、時計やアクセサリー等の装飾品も全て取り外されてしまいます。
取調べでは、まず弁解を聞いてもらうことができ、その内容は、弁解録取書という専用の書類に記載されます。
このようにして簡単な取調べを終えると、今度は、留置場に入れられます。
留置場に入場する際は、先ほどよりも厳しい持ち物検査をされるようです。
これが、傷害事件で現行犯逮捕されて、留置場に入場するまでの流れです。
弁護士の接見はお早めに
このように、警察に逮捕されると、警察署に引致された直後から取り調べが行われます。
取調べの際に供述した内容は、供述調書という書類に記録されて証拠化されるので、できることであれば、この供述調書が作成されるまでに弁護士からアドバイスを受けておくべきでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、逮捕された方への初回接見サービスに即日対応している法律事務所です。
ご家族、ご友人が警察に逮捕された方は、まず弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスをご利用ください。