痴漢の冤罪事件で嫌疑不十分による不起訴を獲得
事件概要
電車内において女性から痴漢の被害を訴えられたAさんは、全く身に覚えない痴漢の容疑をかけられて、警察署に連行され取調べを受けていた。
事件経過と弁護活動
公務員であるAさんは、毎朝通勤で利用している電車内で、女性から痴漢の容疑をかけられて捕まり、そのまま堺市内の警察署に連行されて取調べを受けました。
当初からAさんは犯行を否認していましたが、全くそれを聞き入れてもらえず、今後のことに不安を抱いたAさんから、警察の取調べ対応等のサポートを求めて弁護活動のご依頼をいただきました。
まず事件に巻き込まれてから、警察署に連行されて取調べを受けるまでの状況、そして取調べの内容を検証し、Aさんが冤罪に巻き込まれていることを確信した弁護士は、Aさんに対して、今後の刑事手続きの見通しと、警察等の捜査機関に対する対応のアドバイスしました。
また同時に、捜査を担当していた警察署に対して弁護人選任届を提出すると共に、本件が冤罪事件に発展する可能性が非常に高い旨を申し入れ、慎重に捜査するように依頼しました。
その結果、通常一カ月ほどで終結する痴漢事件の警察捜査が3カ月にも及び、その後検察庁に事件送致されましたが、Aさんは嫌疑不十分による不起訴となりました。
解決のポイント
担当の弁護士が、警察等の捜査機関に徹底した捜査を申し入れると共に、冤罪をかけられているAさんに対して献身的なサポートを行い、Aさんが警察等の取調べに屈しなかったことが、嫌疑不十分で不起訴という最高の結果を得れた一番の要因ではないでしょうか。