幼児虐待事件で勾留を阻止
事件概要
育児によるストレスから、泣き止まない当時1歳の実子に対して暴行してしまった事件です。
事件直後に逮捕されたAさんの父親は、Aさんの早期釈放と、児童相談所に保護されたお子様の帰宅を望んでいました。
事件経過と弁護活動
刑事弁護活動のご依頼をいただいた時には、すでにAさんは逮捕されていました。
弁護士は、ご依頼後すぐに、検察官や、裁判官に対してAさんの早期釈放を求める活動を行いましたが、認められずAさんの勾留が決定してしまったのです。
そのため弁護士は、勾留決定後すぐに、裁判所に対して勾留決定に対する異議申し立て(準抗告)を行いました。
その結果、Aさんに対する勾留決定が破棄されて、Aさんの釈放が認められました。
それからAさんは、不拘束での捜査に切り替えられて、何度か警察署や検察庁に呼び出されて取調べを受けましたが、その都度、弁護士はAさんに対して取調べに対する助言を行いました。
そういったAさんに対する警察や検察庁の取調べに対応すると共に、児童相談所に保護されているAさんのお子様の早期帰宅を実現するために、弁護士は、児童相談所との交渉を重ねました。
またご家族には、Aさんの子育てを支援できる環境を整え、今後、Aさんを監視監督していただくことを約束していただきました。
そして、そういった活動結果を検察官に報告したところ、Aさんは不起訴となり、保護されていたお子様も、Aさんのもとに戻ってくることができたのです。
解決のポイント
早急に弁護活動を開始し、家族と協力して環境を整えることで、Aさんの早期釈放だけでなく、刑事処分の軽減や、児童相談所に保護されているお子様の帰宅を実現することができました。