覚せい剤所持事件で不起訴処分を獲得しました。
事件概要
自宅において少量の覚せい剤を所持していた、覚せい剤の所持事件です。
事件経過と弁護活動
別件でAさんの自宅に臨場した警察官によって覚せい剤が発見、押収されたのですが、その量が非常に微量であったことから、その場での簡易鑑定は行われず、Aさんは当初不拘束による取調べを受けていました。事件発覚直後に、弁護活動のご依頼を受けた弁護士は、弁護人選任届を警察署に提出し、捜査機関に対して不拘束による捜査を打診しましたが、事件発覚から2週間ほどしてAさんは警察に逮捕されてしまいました。
逮捕当日に、弁護士は警察署でAさんと面会して、警察の取調べに対するアドバイスを行うと共に、その翌日には、検察官に対して勾留請求しないように交渉しました。しかし、入手先等が判明していなかったことからAさんは10日間の勾留が決定してしまいました。弁護士は、勾留中にAさんに対して接見を繰り返して行い、10日の勾留満期日における不起訴処分決定を目標に、取調べのアドバイスを行うと共に、検察官に対して処分交渉を行いました。
その結果Aさんは、勾留10日目に不起訴処分が決定し、釈放されることとなりました。
解決のポイント
不拘束における捜査という当初の目標を達成することはできませんでしたが、勾留期間中、Aさんに対して取調べのアドバイスを繰り返すと共に、検察官に処分交渉を行ったことが、今回の結果に結びついたと考えています。