【解決事例】建造物侵入事件・強制わいせつ致傷事件で釈放・不起訴を実現
- 2022年8月13日
- その他の刑法犯事件
【解決事例】建造物侵入事件・強制わいせつ致傷事件で釈放・不起訴を実現
~事例~
会社員の男性Aさんは、大阪府堺市南区でお酒を飲んだ後、商業施設Xの女子トイレに入りました。
女子トイレから出た後Aさんは、今度は大阪府堺市南区内で、見知らぬ女性Vさんに対して抱きついて体を触るといった痴漢行為を行いました。
VさんはAさんから逃げようとして転倒し、軽傷を負いました。
Vさんらから被害の申告を受けた大阪府南堺警察署は捜査を開始し、1ヶ月後にAさん宅に家宅捜索が入りました。
それから数ヶ月経った頃、Aさんは商業施設Xの女子トイレに入った建造物侵入罪の容疑で逮捕されました。
(※守秘義務の関係で一部事実と異なる表記をしています。)
~弁護活動と結果~
Aさんの家族は、Aさんが逮捕されたことを知って弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスを利用し、弁護士を通じてAさんにかけられた容疑や見通しを知りました。
Aさんの家族はそのまま弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士に弁護活動を依頼することとし、弁護士はすぐにAさんの釈放を求める活動に移りました。
弁護士は、裁判所に対してAさんの釈放を求め、検察官の請求した勾留について認めないよう交渉を行いました。
この際には、Aさんが勾留され身体拘束され続けることで被る不利益の大きさや、Aさんの家族が協力してAさんの監督を行うことなどが主張されました。
弁護士の主張が認められ、Aさんは勾留されることなく釈放となりました。
しかし、Aさんは事例でも触れた通り、女子トイレへの建造物侵入行為だけでなく、Vさんに対する痴漢行為もしていました。
Aさんは、建造物侵入事件について釈放された当日に、Vさんに対する痴漢行為によって成立した強制わいせつ致傷事件について再逮捕されてしまいました。
弁護士は、こちらの強制わいせつ致傷事件についてもすぐに釈放を求める活動に取りかかりました。
すでに建造物侵入事件で釈放されていたことなども含め、弁護士から裁判所に不服申立てを行って釈放の必要性を訴えたところ、弁護士の主張が認められ、Aさんは強制わいせつ致傷事件についても釈放されることとなりました。
その後、弁護士はAさんとそのご家族の意向を受け、捜査機関を通じて商業施設XやVさんにコンタクトを取ると、Aさんの謝罪を伝えた上で、被害弁償をさせていただきたいとお話しました。
交渉の結果、商業施設XともVさんとも示談を締結することができ、お許しの言葉までいただくことができました。
建造物侵入事件と強制わいせつ致傷事件どちらの被害者の方とも示談を締結することができ、さらにはお許しの言葉までいただいているといった事情や、Aさんが反省を深めていること、Aさんの家族がAさんの監督に協力していること等が助けとなり、最終的にAさんは不起訴処分となることができました。
特に強制わいせつ致傷事件については、罰金刑の規定がないことから、起訴されれば必ず公開の法廷で刑事裁判となることや、その刑事裁判が裁判員裁判となることなどもあり、不起訴処分となったことにより、Aさんやそのご家族の負担が軽い状態で事件を終えることができました。
刑事事件では、逮捕・勾留により身体拘束が行われることもあります。
今回のAさんのように、別の事件をそれぞれ起こしている場合には、それぞれの事件について逮捕(再逮捕)される可能性もあり、そうなれば被疑者自身の負担もご家族の負担も大きくなってしまいますから、早いうちから弁護士にサポートを依頼することが望ましいでしょう。
また、強制わいせつ致傷事件のような裁判員裁判対象事件では、起訴され刑事裁判となった場合も見据えて弁護活動を行う必要があります。
裁判員裁判では、一般市民の方が裁判員として参加する事もあり、特殊な手続きも取られます。
こうした特殊な裁判に対応するためにも、刑事事件に強い弁護士に相談・依頼することがおすすめです。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、逮捕・勾留され身体拘束中の刑事事件や、裁判員裁判対象事件についてのご相談・ご依頼も承っています。
0120-631-881にてお問い合わせを受け付けておりますので、まずはお気軽にお電話ください。