【少年の痴漢事件】早期示談で不送致を獲得
事件概要
図書館の自習室において、寝ている女性の身体を触った痴漢事件です。
被害女性の通報によって駆け付けた警察官によって警察署に連行されたAさんは、警察官の取調べを受けました。
事件経過と弁護活動
弁護士にご依頼いただいた時にはすでに、Aさんは警察の取調べを受けて犯行を認めていました。
弁護士がAさんから事情を伺ったところ、Aさんは、事件を起こしてしまったことを非常に反省し、後悔していました。
またAさんの将来を心配したお父様は、少しでもAさんの処分が軽くなることを望んでいたことから、まず弁護士は、被害者様との示談交渉を開始しました。
当初、示談に対して難色を示していた被害者様でしたが、弁護士が、Aさんの謝罪の意思を伝えて、粘り強く示談交渉を行ったところ、最終的に被害者様に納得していただける内容で示談を締結することができ、さらに、被害届を取り下げていただくことまでできました。
その結果を、警察署に報告したところ、Aさんの対する捜査が終結し、検察庁への不送致が決定しました。
解決のポイント
少年事件は基本的に家庭裁判所への全件送致が義務付けられていることから、警察署が認知した少年事件は検察庁に送致されるのが一般的です。しかし、今回の事件では早期に被害者との示談を締結するのに成功したばかりか、被害者様に被害届を取り下げてもらうことができたことが、このような不送致という結果を獲得できた大きな要因ではないでしょうか。