【少年事件】傷害事件で不処分
事件概要
大学生の少年A君が、別居する祖父と些細なことからトラブルになり、その際に、祖父に対して顔面を殴打する暴行を加え、祖父に全治1週間の傷害を負わせた事件。
事件経過と弁護活動
事件の当日にA君は逮捕されており、逮捕を知ったお父様からA君の刑事弁護及び付添人の活動をご依頼いただきました。
~刑事弁護活動~
弁護士は、ご依頼時、すでに警察に逮捕、勾留されていたA君の早期釈放を求める活動を開始しました。
弁護士から、被害者であるおじい様にA君やご家族の謝罪を伝えたところ、おじい様に謝罪を受け入れてもらうことができ、A君の早期釈放を求める旨の嘆願書を作成していただくことができました。
おじい様に作成していただいた嘆願書に弁護士の意見を添えて関係書類を裁判所に提出し、A君の勾留決定の取り消しを求めたところ、弁護士に主張が認められてA君は釈放されました。
釈放後も、A君は警察署や検察庁に呼び出されて取調べを受けましたが、弁護士は取調べに対するアドバイスを行いました。
早期釈放が実現したことによって、A君はほとんど大学を欠席せずにすみました。そのため、事件が周囲に事件が周囲に知れてしまうことなく、これまで通りの大学生活に戻ることができました。
~付添人活動~
A君には事件を振り返ってもらい、これまでの日常生活を反省したり、事件を起こしてしまった理由を考えてもらったりして、その内容を記載した日記を作成してもらいました。
こうした日記を作成することで、A君は、反省を強め、これまでの生活態度を改めることができ、更生に向けて積極的に取り組めるようになったといいます。
またご家族の方にも、これまでの生活環境を反省していただき、A君の更生に向けた取り組みにご協力いただきました。
そして弁護士は、こういったA君やご家族の取組みを調査官に報告し、少年審判での処分軽減を求めたのです。
その結果、少年審判でA君は「不処分」となり、A君の今後の生活や将来に及ぼす影響を最小限にとどめることができました。刑事弁護活動では、早期に被害者であるおじい様に謝罪を受け入れてもらうことができたため、Aくんの拘束期間を最小限にとどめることができました。
また、付添人活動においては、面会を重ねてA君に反省を強めてもらうことができ、A君の更生に向けた熱意が審判に大きく影響したと思われます。
解決のポイント
刑事弁護活動では、早期に被害者であるおじい様に謝罪を受け入れてもらうことができたため、Aくんの拘束期間を最小限にとどめることができました。
また、付添人活動においては、面会を重ねてA君に反省を強めてもらうことができ、A君の更生に向けた熱意が審判に大きく影響したと思われます。