泉大津市の薬物事件 自宅で大麻を栽培して逮捕
- 2023年10月22日
- コラム
自宅で大麻を栽培して逮捕された、泉大津市の薬物事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。
~事件~
飲食店を経営するAさんは、泉大津市の自宅の押し入れで大麻を栽培していた容疑で、大阪府泉大津警察署に捜査されています。
今朝、大阪府泉大津警察署の捜査員が自宅を捜索して、押し入れで栽培していた大麻等が押収されました。
捜査員は「押収した大麻を鑑定する。」と言われましたが、今後、逮捕されるか不安なAさんは薬物事件に強いと評判の弁護士に法律相談しました。(フィクションです。)
~大麻の栽培~
大麻取扱者以外が、大麻をみだりに栽培すれば大麻取締法違反になります。
大麻の栽培とは、播種から刈り取るまでの育成行為を意味し、大麻の栽培が続いている間は継続犯です。
ちなみに大麻を栽培する過程で、成熟した葉から順番に刈り取って所持していた場合は、大麻の栽培と所持は併合罪の関係にあります。
~大麻の栽培の捜査~
大麻の栽培容疑で警察の取調べを受ける場合、栽培の目的を厳しく追及されます。
それは、大麻を栽培していた目的によって刑事罰が異なるからです。
自分で使用するためなどの場合は「7年以下の懲役」が法定刑として定められていますが、営利目的の場合は「10年以下の懲役(情状により300万円以下の罰金が併科)」と厳罰化されるのです。