大阪府羽曳野市の強制わいせつ事件　逮捕されるのか？

大阪府羽曳野市で強制わいせつ事件を起こした方が逮捕されるのかについて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所堺支部が解説します。

大阪府羽曳野市の強制わいせつ事件

会社員のＡさんは、数カ月前に、大阪府羽曳野市の路上で、自転車に乗った女性をナンパした際に、女性に抱き付き、スカートの中に手を入れる等のわいせつな行為に及びました。
犯行の途中で車が通りかかったことから、Ａさんは犯行を中断し、その場から立ち去りました。
そして翌日、大阪府警のホームページを確認すると自分の起こした事件が公開されていたことから、被害者が警察に届け出たことを知って不安になったＡさんは、事件のことを家族に相談しました。
家族は、Ａさんが逮捕されるのも時間の問題だと考え、早めに弁護士に相談することにしました。
（フィクションです。）

逮捕されるか

どんな些細な事件であっても、事件を起こしてしまった方は、その日から不安な日々を過ごすことになります。
そんな方の一番の不安は「逮捕されるのか？」ということではないでしょうか。
逮捕されるかどうかは、まず被害者が警察に被害届を出したかどうかが、最大のポイントとなります。
そもそも被害者が警察に被害届を提出していなければ、警察が事件を捜査することもないので逮捕される可能性はほぼ消滅しますが、被害届を提出している以上は、警察が捜査を開始するので逮捕される可能性はあると言えます。（注意：被害者が被害届を提出しなかっとしても警察が独自に捜査を展開することもあるが、非常にレアなケースである。）
被害者が警察に被害届を提出しているかどうかは、例え弁護士が警察に聞いたとしても、捜査情報の漏洩を理由に、絶対に教えてもらえません。
ただＡさんの場合、大阪府警のホームページに事件が公開されているので、被害者が警察に被害を訴えていることは間違いないでしょう。

次に気になるのが警察が捜査して、犯人を特定できるかどうかということです。
警察庁のホームページに公開されている犯罪統計によりますと、今年の１月から９月までに全国の警察が認知した強制わいせつ事件は、３１５４件だったようです。
そして検挙件数は２７２０件にも及び、検挙率は８６．２％に及んでいます。
検挙された人の中には逮捕されずに在宅捜査を受けただけの被疑者も含まれているでしょうが、少なくともこの統計の数字だけで考えると、警察の捜査能力の高さがうかがえます。
Ａさんの場合

①被害者に顔を覚えられている可能性がある。
②路上での犯行であることから該当の防犯カメラに写っている可能性がある。
③犯行時に車が通りかかっていることから目撃者がいる可能性がある。

ことから、警察にＡさんが犯人だと特定されるのも時間の問題かもしれません。

そしてＡさんが犯人だと特定されてしまうと逮捕される可能性は十分に考えられます。
強制わいせつ事件は、警察等の捜査当局では重要犯罪の一つとして位置づけられており、科せられる可能性のある刑事処分の重さからして犯人が逃走する可能性が高いと判断しているので、迷惑防止条例違反が適用される痴漢等のわいせつ犯罪と比べても、逮捕される可能性は高いでしょう。

逮捕されないために

Ａさんのように強制わいせつ事件を起こしたが、まだ警察の捜査を受けていない方で、逮捕を回避したのであれば、自首（出頭）を検討すべきでしょう。
自首とは、自らの意思で捜査機関に自らの犯した犯罪を申告することですが、もし警察がＡさんが犯人であると特定していた場合は、自首には該当しません。
単なる出頭として扱われてしまいますが、弁護士が付き添って出頭することで、警察が犯人を逮捕する際の要件となる逃走のおそれや、罪証隠滅のおそれが軽減されるので逮捕される可能性が低くなります。
ただ自首（出頭）したからといって絶対的に逮捕を回避できるわけではないので、自首や出頭を検討されている方は、事前に弁護士に相談することをお勧めします。

刑事事件に強い弁護士

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所堺市では、犯罪を起こしてしまって警察に自首（出頭）することを検討している方からのご相談を無料で受け付けております。
強制わいせつ事件等、刑事事件でお困りの方は弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所堺支部の無料法律相談をご利用ください。
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