【お客様の声】交際相手に対する傷害及び児童ポルノ所持事件で不起訴処分
2021年6月8日
- 罪名傷害罪・児童ポルノ所持罪
- 解決結果不起訴
- ご依頼者ご家族様
- 都道府県大阪府
満足度
大変満足
お客様の声
【お客様の声】交際相手に対する傷害及び児童ポルノ所持事件で不起訴処分
◇事件概要◇
この事件は、ご依頼者の息子様(20代男性、前科なし)が、交際相手の少女と痴話喧嘩の末に、少女の頬をビンタし軽傷を負わせた傷害事件です。
息子様は、事件後もしばらく少女と交際を続けましたが、その後、別れ話がもつれて警察に被害届を提出されました。
そして警察署に呼び出されて取調べを受けた際に、息子様が任意提出した携帯電話機に、少女のわいせつな画像が保存されていたことが発覚し、息子様は、余罪として児童ポルノ所持罪でも取調べを受けることとなりました。
◇事件経過と弁護活動◇
当初、依頼者様は、成人したばかりの息子様の前科、前歴を免れたく、何人かの弁護士に法律相談した後、弊所の無料法律相談をご利用いただき、その場で刑事弁護活動のご依頼をいただきました。
傷害事件のような被害者の存在する刑事事件のほとんどは、被害者との示談を締結することによって刑事罰を免れることができます。
また児童ポルノ所持事件に関しても、児童の両親等に対して謝罪することで、刑事罰を免れれる可能性が高くなります。
特に今回の事件は、些細な男女間トラブルが発端となった軽傷の傷害事件で、児童ポルノ所持事件についても交際中に少女の同意を得て撮影したわいせつ画像を所持していたものでした。
犯行形態的には悪質なものではなく、被害者である少女の親御様と示談することで、不送致や不起訴処分が十分に考えられる事件であったことから、事件を担当した弁護士は、ご依頼後すぐに警察署に弁護人選任届を提出すると共に、捜査員に対して被害者との示談を進める旨を報告したのです。
そして少女の親御様に連絡をとって示談交渉を開始しました。
最初こそ、被害者様等からは、示談の締結に向けて話し合いに応じていただくことができ、被害者の親御様からは被害届の取下げることを約束していただけましたが、その後、少女が大阪を離れたことから示談交渉が停滞しました。
また捜査を担当していた警察署においても、被害者である少女との連絡が途絶えたことから、全く捜査が進展しないまま1年近くが経過したのです。
その間、弁護士から被害者様等に接触を試みましたが、全くの音信不通が続きました。
何の進展もないまま刑事手続きが停滞することによって、依頼者様や息子様が大きな精神的ストレスを抱えられていることを懸念した弁護士は、警察署に送致を急ぐように申し出たのです。
そして、送致を受けた検察官に対して、これまでの経過を報告し、息子様の不起訴処分を訴えました。
その結果、息子様は、傷害事件、児童ポルノ所持事件ともに不起訴処分が決定したのです。
事件の発覚から、最終処分が決定するまで1年以上の期間を要しましたが、息子様は刑事罰を免れることができ、現在は平穏な日常を取り戻しています。