【お客様の声】年齢切迫の少年による盗撮事件 審判で不処分を得る弁護士
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お客様の声
◆事件概要◆
この事件は、依頼者の息子様（１９歳、国立大学生）が、堺市内の私鉄駅の構内においてスマートフォンを使用して、女子高生のスカート内を盗撮した迷惑防止条例違反事件です。
息子様は逮捕されてませんでしたが、警察署に連行されて取調べを受けており、犯行を認めていました。
依頼者様は、事件を起こした息子様の２０歳になる誕生日が迫っていたことから、それまでに事件が終結し、息子様の将来に影響が及ばないことを望んでおられました。
◆事件経過と弁護活動◆
刑事弁護活動のご依頼をいただいた当初、依頼者様は、もうすぐ２０歳をむかえる息子様に前科が付いてしまうのではないかと大きな不安を抱えていました。
そこで少年事件を得意とする弁護士は、今後の手続きの流れや、処分の見通しを説明させていただき、息子様だけでなく、ご家族様に協力していただく事で、審判期日を早めることが可能で、審判においてより良い結果を得れる可能性があることを理解していただきました。
～示談交渉～
依頼者様らが、被害者様に対しての謝罪を強く申し出ていたことから、その要望に応えるべく、まず弁護士は、被害者様へ謝罪するために捜査を担当していた警察署に被害者情報の開示を求めましたが、被害者等に謝罪を受け入れる意思がないことが発覚しました。
成人の起こした盗撮事件ですと、被害者との示談締結の有無が、その後の刑事罰に大きく影響しますが、少年事件の場合は、必ずしもそうではありません。
むしろ、事件を起こした少年に更正の見込みがあるか否か、そして少年の更生に向けて家族がいかに取組んでいるか等の環境調整が、その後の処分に大きく影響を及ぼします。
～環境調整～
まず息子様に自分の起こした事件と向き合い、将来を見つめ直してもらうために、反省文を作成していただくと共に日記をつけていただきました。
また息子様には、カウンセリングに通っていただき、事件を起こしてしまった原因を追究してもらいました。
さらに依頼者様等のご家族様にも、息子様の起こしてしまった事件と向き合っていただき、今後、息子様の更生のためにできることを検討いただきました。
このような弁護士からの申し入れに、息子様だけでなく、ご家族様も積極的に取組んでいただくことができ、依頼者様は息子様が少しでも学業に専念できるようにと、大学の近くにマンションを借りて、そこで息子様と同居していただいたのです。
～審判期日の調整～
上記したように、息子様は２０歳の誕生日が迫っていました。
少年事件は、犯行時に２０歳未満で少年法による手続きが進んでいた場合でも、審判までに成人（２０歳）に達した場合は、検察庁に事件が送致（逆送）されて、検察官が起訴するか否か等を含めた処分を決定します。
そのため弁護士は、息子様が２０歳の誕生日を迎えるまでに審判で処分を決定するように、家庭裁判所と折衝し、審判の日程調整を行いました。
このような弁護活動によって、息子様が２０歳の誕生日をむかえる前に少年審判が開かれることとなり、そこで不処分の結果を得ることができました。
今回の事件を担当した弁護士は、処分結果にとらわれることなく、息子様にいかに反省してもらい、更生していただくかに重点をおいた活動を行ったことによって、この様な処分を得れることができたと考えています。
事件を起こした息子様は、今回の事件でご家族等に多大な迷惑をかけたことを反省しており、今後、二度と犯罪を起こさないことを弁護士と約束し、現在は、依頼様と暮らしながら学業に専念されています。
